歴史に触れる旅になる
史跡旧仮皇居 聖護院門跡
聖護院門跡とは
聖護院門跡とは山伏(本山修験宗)の総本山であり寛治四年(1090)に増誉大僧正(1032~1116)の開基によるものであります。
当院の沿革は寛治四年(1090)、白河上皇の熊野御幸に先達を務めた増誉(ぞうよ)大僧正が寺院を賜り、「聖体を護持した」というその功績から「聖護院」と称したことに始まります。
修験宗について
修験宗とは大自然の中において山岳崇拝の精神を基とし、経験を積み、実行力の養成と人間性の向上、そして自らの宗教的敬虔心を養うための努力をする宗派をいいます。
門跡寺院となったゆかりは25代にわたり皇室より、12代にわたり摂家より門主をむかえたことにより皇室との結びつきが深いことからなります。
聖護院御殿荘が旧仮皇居となった背景
一夜造りの御学問所の建設
聖護院門跡が旧仮皇居となったのは、江戸時代末期(1788)天明の大火で御所焼失のおり光格天皇が一時仮住まいされた由来により史跡旧仮皇居の指定を受けております。
現在も境内には「一夜造りの御学問所」や御所の女院を拝領した書院(重要文化財)等が当時のままに保存されています。